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親知らずは抜いたほうがいい?歯科医が判断基準・抜歯のタイミングを解説!―歯のまめ知識シリーズ①―

こんにちは!

札幌市中央区にあるさっぽろデンタルオフィスパートナーズ院長の和田辰憲です。

今日は

「親知らずは抜いたほうがいい?歯科医が判断基準・抜歯のタイミングを解説!―歯のまめ知識シリーズ①―」

について紹介します。

 

「先生!親知らずが生えてきたんだけど抜いたほうがいいの?」

歯科医院でよく聞かれる質問の一つですね(‘ω’)

親知らずは必ず抜かなければいけないわけではありませんが、場合によっては歯や歯ぐき、歯ならびに悪影響を及ぼすことがあります。

この記事では

・親知らずを抜いた方がよい場合
・抜かなくてもよい場合
・抜歯の推奨時期

についてわかりやすく解説しますね!

親知らずって抜いたほうがいいの??

結論から言うと、親知らずはすべて抜く必要があるわけではありません。

ただし以下のような場合は抜歯をすすめることが多いです。

 ①横向きに生えている

 ②むし歯や歯周病にかかっている

 ③手前の奥歯を押している

 ④歯ぐきが腫れやすい

正常に生えていて問題がない場合やかみ合う歯がある場合は抜く必要はないことも多いですね。

親知らずとは

親知らずは前から8番目の奥歯で、正式には「第三大臼歯・智歯」と呼ばれます。

10代後半から20代にかけて生えてくることが多いですね。

親の手を離れた時期に生えてくるので親知らずと呼ばれています。

しかし歯が大きく顎骨のスペースが足りない場合、

☑横向きに生える

☑斜めに生える

☑部分的に生える

などの状態になりやすい歯です。

そもそも生まれつき親知らずがない方もいらっしゃいます。

ぼくは左上の親知らずが1本だけありましたが、研修医のときに先輩に抜いてもらいました!

(麻酔で気分が悪くなって、倒れそうになったことはナイショ(/ω\))

親知らずを抜いたほうがいい場合とは

ぼくが抜歯をおすすめするのは以下のような場合ですね。

 ①横向きに生えている

 横向きに生えている場合、手前の奥歯にくい込んでいることが多くむし歯や歯周病が悪化するリスクが高くなると言えます。手前の奥歯を守るためにも抜歯をおすすめすることがあります。

 ②むし歯や歯周病にかかっている

 親知らずは最も奥にあるため、清掃器具が届きにくくむし歯や歯周病が悪化しやすいといえます。高精度の治療がしにくく、再発リスクが高いため、抜歯を提案することがあります。

 ③手前の奥歯を押している

 親知らずが手前の奥歯を押すことで歯ならびが悪くなるというエビデンスはありませんが、かみ合わせに影響を及ぼす可能性はあります。

 ④歯ぐきが腫れやすい

 親知らずの周りの歯ぐきが腫れることを【智歯周囲炎:Pericoronitis】といいます。智歯周囲炎に罹患すると違和感や歯ぐきからの出血、痛みなどが症状として現れます。頻発するようなら抜歯をおすすめすることがあります。

親知らずを抜かない場合は?

以下のようなときは親知らずを抜かずに経過を見ていくことがあります。

①まっすぐ生えている

②かみ合う歯がある

③清掃できていて、痛みや腫れがない

将来、歯の移植に利用する可能性がある

とくに④は他の奥歯が抜かなければいけない状況になったときに、有効な治療の選択肢になります。

たとえば↓↓のケースでは向かって右下の親知らずを、向かって左の手前の奥歯のところに移植しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

予後不良な歯がある場合、将来的に移植に利用する可能性を考慮して、抜歯せずに親知らずを温存しておくという戦略的保存を選択することもあります。

抜歯の推奨時期はいつなの?

親知らずは痛みや腫れなどの症状が出る前に抜歯するほうがいい場合も多くあります。

たとえば手前の奥歯がむし歯になってからだと、治療回数が多くかかりますよね。

予防歯科の観点からも、早めの抜歯をおすすめします。

また、抜歯後の創傷は若くて体力のある方が治癒が早いので、当院ではできるだけ若いうちに抜歯することを推奨しています。

親知らずは一度抜歯してしまえば二度と生えてきませんので、抜歯の時期に迷ったら気軽にご相談ください。

ただし、一番奥にある歯に対してアプローチするので大きく口を開ける必要があります。

顎関節症になっている場合は、先にそちらの治療を行う必要があります!

親知らずの抜歯は痛い?

これもよく聞かれる質問ですね。

抜歯は局所麻酔をしてから行うため基本的に痛みはありません。

ただし術後の歯ぐきの腫れ、痛み、口が開きにくいなどの症状が数日出ることがあります。

多くの場合、術後2〜3日がピークで徐々に改善します。

鎮痛剤や抗生剤を処方させていただきます。

親知らずを抜くときの流れ

親知らずの抜歯を行う際は、以下のような順番で進めていきます。

①レントゲン・CT検査

②抜歯の日程を決める

 術後に痛みが出たりお顔が腫れることがあるため、お仕事やイベントに影響のない日程を相談します。

③抜歯

 感染防止や治癒促進のために縫合することがあります。

④翌日に傷口の消毒

⑤1週間後に抜糸

⑥傷の治りを観察

まとめ

親知らずは必ず抜く必要があるわけではありません。

しかし次のような場合は
抜歯を検討することが多いです。

  • 横向きに生えている

  • むし歯がある

  • 歯ぐきが腫れる

  • 手前の歯やかみ合わせに影響している

親知らずの状態は
レントゲン検査(X線・CT撮影)を行わないと判断できないことも多いため
気になる場合は歯科医院で相談することをおすすめします。

そして、横向きに生えている親知らずの抜歯は、麻酔が効きにくかったり手前の奥歯に引っ掛かって抜きにくいこともありますので、口腔外科の得意な先生に診てもらいましょう(@_@)